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AIで部屋に流すJazzy Hip Hop Mixを作るまで

1時間という長さを選んだ理由と、BPM80〜88のテンポや曲順、心地よいグルーヴを探しながらAI音楽を形にしていった過程について書きました。

これからDonut Radioでは、1時間ほどのMixを中心に作っていきたいと考えています。

1時間という長さを選んだのは、自分にとって、音楽を流しながらゆっくり過ごすのにちょうどよいと感じるからです。

数曲だけでは、音の雰囲気に馴染み始めたところで終わってしまいます。一方で、あまり長すぎると、最初から聴くには少し構えてしまいます。

1時間くらいなら、部屋で過ごす時間や作業中、休憩しているときにも、無理なく流しておける。そのくらいの長さが、自分には合っているように感じます。

人は生まれる前から、母親の心音や体の中にあるリズムを聴いて育つといわれています。

一般的な安静時の心拍に近い60〜80 BPMほどのテンポには、ゆったりとした感覚があります。ただ、自分の場合は、落ち着きすぎると少し眠くなってしまうこともあります。

そこで、穏やかな空気を残しながら、もう少しテンポを上げて、自然に身体が揺れるような音楽を作りたいと思いました。

そのイメージに近かったのが、自分の好きな音楽のひとつであるJazzy Hip Hopです。

内省的で落ち着いた雰囲気がありながら、ドラムにはHip Hopらしい揺れがある。静かすぎず、激しすぎず、部屋の中で流していると、気がつけば少し身体が動いている。

そんな曲を中心に作っています。

最初のMixである「Melodic Jazzy Hip Hop Beats | 1 Hour Instrumental Mix」では、BPM80〜88前後の曲を中心にまとめました。

落ち着きすぎず、急かされすぎない。ゆっくりとした空気の中にも、少し前へ進んでいく感覚がある。その中間を探していくと、自然とこのあたりのテンポに集まりました。

曲順も、明るい曲が続きすぎないようにしたり、落ち着いた曲が長く続いて流れが沈みすぎないようにしたり、ピアノやサックスの雰囲気、ドラムの重さ、曲が終わったあとの余韻を聴きながら、何度も順番を入れ替えました。

音楽の知識はまだ浅く、制作を始めた頃はPCの操作にも慣れていませんでした。

AIで曲を生成することはできても、思っていた音と違ったときに、どこを直せばよいのか分からない。修正したつもりが別の部分まで変わってしまうことも多く、何度も作り直してきました。

もう少しドラムを揺らしたい。音を温かくしたい。メロディを前に出したい。余韻をもう少し残したい。

そうしたことを一つずつ試していくうちに、少しずつではありますが、自分が求めている音を感覚的に理解できるようになってきました。

それでも、AIで生成した音楽には、細かなノイズや不自然な音、アーティファクトが残っている部分があります。すべてをきれいに修正できているわけではありません。

そのため、ヘッドホンで細部まで集中して聴くための音楽というより、部屋で過ごす時間の背景に、自然に添えるための音楽として作っています。

作業をしているとき、何もせずに休んでいるとき、夜に照明を落として過ごしているとき。

強く注意を引き続けるのではなく、邪魔にならない程度に流れながら、気がつけば少し身体が揺れている。

そのくらいの距離感で聴いてもらえるMixを目指しています。

まだ分からないことや、思うように直せない部分も多くありますが、試行錯誤しながら、なんとか1時間のMixとして形にすることができました。

ご興味がありましたら、部屋で過ごす時間のお供として、ごゆっくり流してみてください。